過去の任意売却体験談
子供の死、離婚、そして売却へ
夫とは学生結婚の間柄で、夫婦生活はある時までとても円満でした。
関係が崩れたのは、結婚5年目、社会人になってから4年目の冬のことです。
当時3歳になっていた子供が交通事故で亡くなり、それがきっかけとなって私達の間にあった温度が失われていきました。
男の子でした。
私達は、妊娠を理由にした結婚ではありません。
2人で一緒に生きて行こうと決めて、役所に書類を提出したのです。
でも、3年間も一緒に暮らした子供の存在がすべてを変えてしまったのでしょう。
私達の間には常に小さな子供の手があって、何をするにも基準が「子供の幸せ」になっていました。
あれから夫は家に寄り付かなくなり、子どもの一周忌を迎えた日に離婚を切り出されました。夫と2人きりだったころの記憶が胸をよぎりましたが、未練は感じませんでした。
離婚に際しては、様々な手続きが必要になります。
その1つとして、夫婦共有財産である家も処分することになりました。
子供の妊娠が判ってから購入した家なので、私も彼も、とても1人で住む気にはなれなかったのです。
ただ、当然のようにローンの大部分が残っていますので、どこに売却の相談をすればいいのか、まず探さなければなりませんでした。
夫は会社員ですが、私はパートの身分です。
弁護士事務所などに相談するお金はありません。
そこで、無料で相談に乗ってくれて、不動産処分を有利に進めてくれる人がいないか探しました。
インターネットなども活用していましたが、千里コンサルティングオフィスを選んだのは知人が以前お世話になったと聞いたからです。
連絡を取るとすぐに担当の方が相談のためにやってきてくださって、どうすればいいか判らずにいた私に、手続きのこと、準備のこと、任意売却という売却方法のメリットや気を付けなければならない事を教えて下さいました。
残債のある物件の売却には債権者を納得させる必要があると聞いて戸惑いましたが、任意売却で売却すると決めてからはすぐにやり取りが進んで、とんとん拍子に売却が決まったのは本当に驚きでした。
結果としては残債5000万円の内、残りが1200万円。売却額3800万円で、購入時の半額強と言ったところです。
残るローンの支払いは夫が支払うということで決着しました。
煩雑なケースだったのではないかと思いますが、弁護士との連携もよく、親切に処理して下さいましたね。
おかげさまで、ワンルームの一人暮らしですが今は静かな生活を送っています。
冬が来ると、どうしても子供の顔が浮かんで仕方ありません。でも、生きています。
お世話になりました。
