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夫と結婚して22年経ちます。
分譲マンションの購入に踏み切ったのは地価上昇率が高かった時期で、合わせて約4500万円での契約になりました。
それが結婚後8年目のことで、私は2人目の子供を妊娠して仕事を休職していた時期です。
家族4人で暮らせる家をということで選んだ物件で、ローンの契約は20年払い。
あと6年で払い終えるというところに来て、建設会社に勤めていた夫がリストラされてしまいました。
私と夫の収入はその時まで夫の方が3割ほど多く、住宅ローンの支払いは主に夫が負担し、子供にかかる費用は夫婦で、そして、食費に関しては主に私が負担すると言ったようにバランスを取っていたのです。
しかし、夫の収入が途絶えたとたんにすべてが私の肩にのしかかってくるようになり、家族の人生設計が行き詰るまでにそれほど時間はかかりませんでした。

生活を切り詰めてなんとかローンだけでも払い続けたいと思いましたが、同時期に1人目の子供が大学受験をする事に。
確実に合格するだろうという事前の模擬試験結果を見て、絶対に大学には行かせなければならない。そう思いました。
しかし、子供の進学費用と生活費、その上ローンとなると、私の収入では賄いきれません。
夫は必死に再就職先を探しましたが、それまでと同じ水準で給料を考えてくれる企業にはなかなか出会えるものではありません。
何しろ、夫の給料は職場でも上の方でしたから。
おそらく、だからこそリストラの対象になったのでしょう。

子供の学費を優先した結果、ローンの延滞が始まり、すぐにでも対処しなければ住む場所を失う状況に追い詰められました。
仕事が決まらない夫と私はすっかり気が立って、毎日喧嘩ばかりしていました。
今考えれば、そんな状況で子供がどんな気持ちでいたのか、想像するだけで申し訳なくなります。

ある日、夫が出かけていて、私が1人でローンの督促状を眺めていた時のこと。
子供がふたりそろって私のところにやってきて、無理をしないでほしいと言ってきたのです。胸を突かれました。
子供のためにと主張しながら、学費を優先するくらいで子供自身を見ていなかったことに気付きました。
それからすぐに、残債をクリアする方法を探しました。マンションの権利にはこだわらず、その時の経済状況で家族4人が生活し続けられる方法を求めて、まず相談したのは、マンションを購入した際に利用した不動産会社です。
そこでは話は聞いてもらえましたがどうにもならず、次にインターネットで弁護士などを探すことに。
そして、任意売却の千里コンサルティングオフィスを見つけました。

連絡を取り、相談を始めるとすぐに対応して下さり、アドバイスと共に任意売却へと動き出しました。
展開が想像よりずっと早くて、抵当権の話し合いも速やかに進んだので、それまでの鬱屈とした日々がなんだったのかと思った記憶が残っています。
売却は1700万円弱で成立し、ローンの残債約1400万円はおかげさまで解消できました。
また、その差額で子供の学費も補填できました。

今は、上の子供は大学に通いながらアルバイトをして、別に生活しています。
下の子供と私たちは家賃10万円のアパートに入居しました。
夫も、以前の賃金には全く及ばない雇用条件でしたが、建設系の企業に再就職出来て、なんとか人並みの暮らしを営んでいます。
今では夫婦喧嘩は全くありません。
あの時は大変混乱していて、しっかりとお礼も言えませんでした。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。