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サービサーとは?その役割や歴史、条件、競売・任意売却への影響とポイントについて解説します

2024/9/4住宅ローン

全国任意売却支援相談室、千里コンサルティングオフィスです。

競売や任意売却に関する情報の中で、時折「サービサー」という言葉を耳にすることがあると思います。

この「サービサー」とは、どのような存在かご存じでしょうか?

これは、一言で言うと債権回収を専門に行う業者のこと。

債権者と債務者の間に立ち、滞納債権の管理や回収を行うサービサーは、金融市場において非常に重要な役割を果たしています。

特に、返済に困った債務者に対して柔軟な対応を提供し、返済計画の見直しや任意売却を通じて負担を軽減するサポートを行います。

本記事では、サービサーの基本的な役割からその歴史、資格、そして競売や任意売却への関わりまで詳しく解説します。

不動産に限らず、何かしらのローンがある(滞っている)債務者となっている人は、一度読んでみていただくと、お役に立てるかもしれません。

サービサーとは?その基本的な役割と存在意義

サービサーとは、いわゆる債権回収会社のこと。

金融機関や企業が持つ債権の管理・回収を専門に行う業者です。

金融機関が債権の回収に手間やコストをかけずに済むよう、サービサーがその役割を担っています。

サービサーの主な業務は、滞納債権の回収債務者との交渉返済計画の見直しや調整など。

これにより、債務者に対しても柔軟な対応が可能となり、無理のない返済計画を提案することができます。

また、サービサーは専門的な知識と経験を活かし、債権の迅速かつ効率的な回収の実現を目指します。

債務者にとっては、金融機関と直接交渉するよりもサービサーを介することで、よりスムーズに問題解決が進むこともあるのです。

サービサーの存在は、債権者・債務者双方にとって重要な役割を果たしています。

サービサーの歴史:日本における発展の経緯

日本では従来、債権回収は弁護士のみに認められた業務でした。

しかし、債権回収業務の重要性の高まりを背景に、1999年に施行された「債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)」により、扱える金銭債権の種類を限定する形で、民間企業も参入が可能になりました。

この法律が制定された背景には、バブル経済崩壊後の金融機関の不良債権問題があります。

それまでは銀行が自ら債権を回収していましたが、サービサー法により、債権回収業務が民間企業にも開放され、専門の業者が登場することになりました。

これにより、債権回収がより効率的かつ迅速に行われるようになり、日本の金融市場に安定をもたらす一助となったのです。

特に、バブル崩壊後の不良債権処理が急務であった時期に、サービサーの存在は欠かせないものとなりました。

以降、サービサーは金融機関や投資家から信頼を受け、日本の金融システムにおいて重要な役割を果たし続けています。

サービサーとなるための条件と資格

サービサーとして業務を行うためには、法務大臣からの許可が必要です。

これは、債権回収業務が高度な専門性と公正さを求められるため、厳格な基準が設けられているのです。

まず、サービサーとして登録する企業は、5億円以上の資本金を有していることが求められます。

また、企業の役員や従業員には、金融や法律に関する十分な知識と経験が必要で、業務に従事する取締役の1名以上が弁護士であることが条件となります。

さらに、コンプライアンスを徹底し、顧客保護を重視した業務運営が行われることも必須。

そして、当たり前ですが、役員等に暴力団員等が含まれていないこと、暴力団員等がその事業活動を支配し、あるいは暴力団員等を業務に従事させる恐れがないことも必須条件です。

これらの条件を満たし、法務大臣から許可を受けた企業のみが、サービサーとして債権回収業務を行うことができます。

また、許可後も、定期的な監査や報告が義務付けられており、サービサーは常に適切な業務運営を求められているのです。

サービサーと競売・任意売却の関わり

サービサーは、競売や任意売却のプロセスにおいても、非常に重要な役割を果たします。

債権者から依頼を受けたサービサーは、債権の回収を進めるために、債務者との交渉や、物件の処分に関わる手続きを担当。

競売の場合、サービサーは裁判所と連携し、競売手続きを円滑に進めます。

一方、任意売却では、債務者と協力して物件の売却価格を設定し、市場に出すプロセスを管理します。

任意売却が成功すれば、競売よりも高い価格での売却が可能となることが多く、債権者の回収分を増やせると同時に、債務者の負担を軽減できます。

また、サービサーは債務者の状況に応じた柔軟な対応が求められるため、専門知識を活かして最適な解決策を提供します。

これにより、債権者と債務者の双方にとって満足度の高い結果が得られることが期待されるのです。

債務者から見たサービサーの存在

前述の通り、サービサーは、債務者にとっても重要な存在です。

サービサーは、債権者の代理として債務者との交渉を行い、返済計画の見直しや、場合によっては任意売却のサポートを提供します。

これは、債務者が返済に行き詰まった場合に、無理のない返済プランを再設定するチャンスを提供するものであり、債務者の負担を軽減することができます。

また、サービサーが関与することで、金融機関との直接交渉が避けられ、よりストレスなく、スムーズなコミュニケーションが可能となることも

しかし、サービサーとの交渉では、債務者自身の状況や意図をしっかりと伝えることが重要です。

適切な対応を得るためには、正直で透明な情報提供が求められます。

また、場合によってはサービサーが厳格な姿勢をとることもあるため、冷静に対応することが重要です。

まとめ

サービサーは、金融機関や企業の債権回収を専門に行う業者で、債権者と債務者の間に立ち、効率的な債権回収を実現します。

日本では1999年に制度が整備され、サービサーが金融市場の安定に寄与してきました。

サービサーになるためには、法務大臣の許可と厳格な基準が必要です。

また、競売や任意売却においても重要な役割を果たし、債務者にとっても返済計画の見直しや負担軽減の助けとなる一方、適切な対応が求められます。

 

任意売却専門のプロフェッショナルである当社、全国任意売却支援相談室(千里コンサルティングオフィス)も、債権者とお客様の橋渡し役として、円滑な任意売却をサポートします。

お客様の任意売却の成功はもちろん、できるだけ負担なく、安心して、新生活のスタートができるまで徹底的にお手伝いいたします。

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