不動産などを競売にかけた場合、入札期日までに売れないことは度々あります。
なかなか買い手が見つからないと落ち着きませんし、経済的な理由を抱えている人には特に大問題でしょう。
特別売却とは、そういった際に適用される特殊な売り方です。
通常競売と特別売却の違い
通常競売では、入札者がその額を競い一番高額だった人が落札できるシステムになっています。
しかし特別売却になると、一番最初に入札した人がそのまま落札できるようになるのです。
つまりは早い者勝ちで、他の入札者の動向を探る駆け引きなどもできません。
特別売却の入札額・落札額の下限について
とはいえ、早い者勝ちになると、とても安い価格で落札されるのではと心配になる人もいるでしょう。
そこも、しっかりとルールが定められています。特別売却で入札できる金額は、予め裁判所が提示している買受可能価額以上でないといけません。
そのため極端に物件の価値が落ちることもなければ、足下を見られることもないわけです。
特別売却の入札の受付期限
そして基本的に、特別売却による入札の受付は1週間が期限となっています。
これを過ぎれば期限終了となり、期間の延長はできないと考えた方がいいです。
特別売却で買い手がつかない場合の対処法
もしもこの状況でも買い手が見つからなければ、基本価格を下げて競売のやり直しをしましょう。
競売のやり直しでは、大体元値から3割ほど価格を下げて入札を待ちます。
場合によっては特別売却時の価格よりも安くなってしまうため、本当の意味で手放すための最終手段になるのです。
本来の価格からすると痛手にはなりますが、全く売れない状況と比較すれば十分価値はあります。
以上のような流れで、競売は進んでいきます。
特別売却のやり直しでも売れなかった場合
競売のやり直しでも売れなかったらどうなるのか、それも気になるところでしょう。
実はこの場合には、再び特別売却へと移ります。
やり直しと特別売却のセットを合計3回繰り返し、それでもまだ買い手がいなければ正式に競売の取り消しの決定です。
この取り消しまで至るのは珍しいと思う人もいるかもしれませんが、意外と不動産の競売では実例が多い現実もあります。
特別売却で売れたら幸運と考えるくらいの方が、精神衛生上もいいでしょう。
以上、特別売却について説明しましたが、そもそも競売になる前に売却してしまうという方法もあります。
任意売却がその手段です。
是非とも、競売になる前にご相談ください。
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