2019年1月現在、史上まれに見る低金利が続いています。
銀行にお金を預けていてもほとんど金利がつかないわけですが、逆にそれを生かして住宅ローンを組む方もいらっしゃいます。
有名なところではフラット35(※)ですが、他の金融機関でも10年間の固定金利で住宅ローンの返済をするなど人によって様々です。
※民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する最長35年の全期間固定金利住宅ローン
いずれにせよ、共通しているのが、それなりに長い期間にわたって返済が続くということです。
しかし、その返済中にケガや病気、または失職で収入が減ったり、一時的になくなったりすると、返済が滞ることもあるかもしれません。
そんなときは、まず住宅ローンの月々の支払額を減らすことを考えましょう。
方法がいくつかありますので、以下説明いたします。
住宅ローンの支払額を減額する方法① 借り換えをする
まず、第一の方法は【借り換え】です。
金利が低い住宅ローンへ借り換える
最もわかりやすいのは、今現在より金利が低い住宅ローンに借り換えることです。
仮に、残り返済期間20年で2,500万円(元利均等)借りていたとします。
固定金利の場合、3.0%から2.0%に減ると、
138,649円/月 ⇒ 126,470円/月
と、月々の支払いが約1万2千円安くなるという計算になります。
期間延長して借り換える
仮に、残り返済期間20年で2,500万円(元利均等)借りていたとします。
返済期間を25年に延長して借り換えると
138,649円/月 ⇒ 118,552円/月
と、月々の支払いが約2万円安くなるという計算になります。
ただし、こちらは期間延長に応じてくれないことも多いようですので、まずは金融機関に確認してみてください。
借り換える場合の注意点
借り換えには
・直近1年でローンの引き落としができなかったことがない
・前年の収入がローンを組んだときより大幅に減少していない
などの条件もありますので、気をつけてください。
また、手続きに最長で2ヶ月ほどかかり、諸経費もかかってきますので、その点もご注意ください。
借り換えに関する諸経費をローンに組み入れた場合の試算をしても、借り換えた方が月々の返済額が減るということでしたらオススメです。
住宅ローンの支払額を減額する方法② 条件変更
条件変更については、金融機関によって対応が異なりますので個別に相談してください。
リスケする
リスケジュール、この場合は返済期間を延ばしてもらうことです。
金融機関にもよりますが、借り換えの場合よりもこちらの方が通りやすいような印象があります。
フラット35の場合でも返済期間40年にできたというケースもありますので、まずはローンを組んだ金融機関に相談してみてください。
また、一定期間、毎月の返済額を減らすことも可能です。
たとえば、失職して次の仕事が決まるまでの半年間や、病気で入院している1年間などです。
こちらも金融機関によって減額の幅や期間が違いますので、相談してみてください。
元金を据え置く
元金を払わず、利息のみの支払いをするということです。
一定期間の非常手段ですが、大幅に返済額を減らすことが可能です。
こちらも金融機関によって対応が違いますので、相談してみてください。
最後に
借り換えはまだ少し余裕がある方におすすめです。
そして、(一時的にでも)借り換えより大幅な減額を臨む場合は、条件変更を考えてください。
それでもどうしても返済が厳しいようでしたら、マイホームの売却も視野に入れてください。
どうしようもなくなってから専門家に頼っても、どうしようもない場合もあります。
いずれにせよ、早め早めに動くことが大事です。
この記事の監修者情報
- 監修者
- 斎藤 善徳(さいとう よしのり)
- 不動産業界歴
- 約20年
- 担当した任意売却数
- 200件以上
- 保持資格
- 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
- 著書
- 運営会社:
- 千里コンサルティング株式会社
- 本社オフィス:
- 〒534-0021 大阪市都島区都島本通4-22-4 2階
- 電話番号:
- 06-6180-9111 FAX:06-6180-9177
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