念願の一戸建てを手に入れたものの、近隣住民とのトラブルでお困りの方は少なくありません。
この記事では、騒音、境界、ペットに関するトラブル等、よくある近隣とのトラブルとその解決方法を解説しています。
また、最終的な解決方法として住み替えの検討についても解説しているので最後までお読みください。
一戸建ての近隣トラブル5選!
一戸建てでよくある近隣トラブルは以下の5つです。
・騒音に関するトラブル
・境界に関するトラブル
・ペットに関するトラブル
・路上駐車に関するトラブル
・人間関係に関するトラブル
以下で詳しく解説します。
騒音に関するトラブル
最も起こりうる可能性が高いのが、騒音に関するトラブルです。
なぜ騒音トラブルが起きやすいかというと、本人に騒音を出している自覚がないためです。
例えば、耳の遠い人はテレビやラジオの音量や話し声が大きくなりますが、本人にはその状態が普通なのです。
あるいは、子どもが騒いだり泣いたりする声も、昼間ならともかく夜は大変な騒音となります。
最近では、リモートワークが増えた影響か、昼間の騒音なども問題になっています。
そして、騒音問題の怖いところは対処法を間違えると、一層大きな問題に発展してしまうことです。
境界に関するトラブル
境界に関するトラブルは、マンションにはない一戸建て特有の問題です。
片方の住民が一方的に境界を侵害して塀等を立ててしまうことも、珍しくありません。
なぜこのようなトラブルが起きるのかというと、境界の確定をしていないからなのです。
通常、境界は双方の所有者立会いの下で決定するのですが、お互いの境界に対する認識に違いがある場合、立ち合いに参加しない人もいます。
それでは、いつまでも境界が確定せずに、さらなるトラブルに発展しかねません。
土地を買うときに、隣地との境界がはっきりしない、あるいは、争いがある土地は避けるのが無難です。
ペットに関するトラブル
ペットに関するトラブルといえば、先ずは鳴き声です。躾のされていない犬や猫のケンカの声などはかなり大きく、ご近所まで響くことも少なくありません。また、ペットの散歩時に糞尿をきちんと片付けない飼い主や、外に出した猫が他の家の庭で糞尿をすることなども、トラブルの元です。
夜は犬を室内に入れ、猫は室内飼いにする、散歩時はシャベルと袋と水を入れたペットボトルを持ち、ペットが糞尿をしたら掃除をするなど、隣家や近隣住民に配慮をして飼いましょう。
路上駐車に関するトラブル
一戸建て住宅では、車を所有している場合が多く、車のマナーに関してトラブルが起こることがあります。
最も多いトラブルは、他の家の車や人の出入りに支障がある場所や往来の邪魔になる場所に駐車をすることです。
自分は、きちんと自宅の駐車場に止めていても、来客が路上駐車をしていることもあります。これはお互いに注意しましょう。
他にも、アイドリング等による排気ガスや騒音もトラブルの元です。アイドリングは環境にもよくないので控えましょう。
人間関係に関するトラブル
人間関係のトラブルは、ほんの些細なことから始まります。
人間関係のトラブルは、嫌がらせや村八分あるいは逆に過干渉などがあります。
嫌がらせには、①壁や車に落書きやスプレーをかけられる、②誹謗中傷や嫌がらせを書いた手紙を投函されたり、ビラを近所にまかれたりする、③SNSで誹謗中傷される、などがあります。
これらは、エスカレートすると、名誉棄損や建造物損壊や器物損壊などの刑事事件にまで発展する可能性があるので、早めに自治体や警察などに相談しましょう。
一戸建ての近隣トラブル解決法
一戸建てで近隣トラブルに巻き込まれたら、どうすればいいのでしょうか?
近隣トラブルを解決するための方法を4つ紹介します。
・自治会や町内会に相談する
・自治体に相談する
・警察に相談する
・近隣住民から情報を集める
以下で詳しく解説します。
自治会や町内会に相談する
まずは、住んでいる自治会や町内会に相談しましょう。
自治会や町内会に何か強制力があるわけではありませんが、相手方との話し合いに第三者として立ち会ってもらい、証人になってもらいます。
話し合いの際は、感情的にならずに事実のみを伝え、冷静に話し合うことが大切です。
感情的になるとまともに名は試合も出来なくなり、プラスなことは1つもありません。
また、古い町などでは大抵、顔役となる住民などもおり、その方が上手く収めてくれることもあります。
自治体に相談する
市区町村役場には、住民のトラブルに関する窓口を設置していることがあります。窓口に相談に行けば、助言がもらえることもあります。
当事者での話し合いや、自治会の仲介などによっても解決しない場合は、相談してみましょう。
法律や条例に抵触する事例の場合、行政の生活課、環境課、衛生課などが調査の上、相手方に改善勧告を行ってくれるケースもあります。
警察に相談する
相手方の嫌がらせなどが悪質で、名誉棄損や強迫にあたる場合は、警察に相談しましょう。
まずは、警察に相談に行ったという実績が重要です。相談に行った実績があれば、嫌がらせがさらにエスカレートしたときに、速やかに動いてもらえる場合があります。
相談の際は、出来るだけ証拠を残しておきましょう。
家の外で大声で罵っている場合などはスマートフォンで動画撮影をしておき、誹謗中傷のビラや手紙は動かぬ証拠なのできちんと保存しておきましょう。
また、迷惑な路上駐車をしている道路が駐車禁止区域の場合、警察に電話をすれば、速やかに対処してもらえる場合が多いです。
近隣住民から情報を集める
トラブルが生じたときには、近隣住民とコミュニケーションを取ることが大事です。
自分と住民との間に総じているトラブルと同様の問題を抱えている住民がいるかもしれません。
トラブルは1人で抱えるのではなく、他の住民と共有し、互いに連携を取りながら対応するのがおすすめです。
相手方との話し合いには、出来るだけ一対一にならずに、第三者や同様のトラブルを抱えている人に同席してもらいましょう。
ただし、多勢で無勢を責めるようなことはしないように気をつけてください。
最後は、お互い譲れるところは譲って、妥協点を見つけることになります。
最終的には住み替えも検討する
上記の方法を使っても解決しなかった場合、どうすればいいのでしょうか?
思い切って、住み替えを検討してみてはいかがでしょうか?
住み替えとは住居を変えることですが、持ち家を売却して新しい持ち家へというのが一般的です。
住宅は築年数が浅いほど高く、そして早く売却できるので、早い決断が大切です。
住み替えを成功させるには、まず、「ローン残高<売却予想価格」になるかを調べましょう。この場合、売却時にローンを完済できるので比較的安全に住み替えができます。
「ローン残高>売却予想価格」の場合、自己資金を用意するか住み替えローンを利用する必要があります。
しかし、住み替えローンは審査が難しいうえ金利が高いことが、ネックです。
そこで、住み替えローンを利用する代わりに、任意売却の利用をおすすめします。
任意売却とは、ローン債権者である金融機関の許可を得て、ローン付き不動産を売却する方法です。
任意売却について詳しく知りたい方は、以下のリンクをクリックしてください。
まとめ
この記事では、一戸建てでよくある近隣トラブルと、その解決方法について解説してきました。しかし、解説した方法でも解決できなかった場合、思い切って住み替えをするのがおすすめです。
住み替えのポイントはアンダーローンであることが第一ですが、オーバーローンの場合でも、①自己資金を用意する、②住み替えローンを利用する、③任意売却を利用するという3つの方法を紹介しました。
この3つの中では、③の任意売却が最も利用しやすく、お薦めです。
任意売却は、競売回避の方法として一般の方々にも浸透してきました。
しかし、任意売却を行うには、手続きの煩雑さや金融機関との交渉といった専門的な知識やスキームが必要です。
任意売却を検討されているなら、全国任意売却支援相談室(千里コンサルティングオフィス)にご相談ください。
任意売却専門のプロフェッショナルが、最後までしっかりサポートいたします。
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