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家をリースバックすると何年住める?長く住むための方法を解説

自宅を売却する際の選択肢に「リースバック」があります。

リースバックとは、簡単にいうと自宅を売却してその後賃貸として住むことにより、一時的に資金を得る方法です。

「お金が入るうえに引っ越さなくてよいなんて上手い話だ!」と思うかもしれません。

しかし、ずっと住み続けることができないケースが多いです。

思い入れのある家にずっと住み続けたい方のために、リースバックの仕組みや近年注目されている理由、長く住み続けるために注意したい契約時のポイントを解説します。

リースバック

リースバックとは?

リースバックとは、資金調達における手段の1つです。

自宅を売却することで資金を獲得し、その後は賃貸として住むことができます。

「持ち家があるのに売却して賃貸にする意味ってあるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

リースバックのことをもっと深く知りたい方や自宅の売却を検討している方のために、仕組みと利用者が増加している理由について解説します。

メリットやデメリットを詳しく知りたい方は「リースバックの仕組み|メリット・活用事例・成功のためのポイント解説」をご覧ください。

 

リースバックの仕組み

リースバックとは、自宅を売却して不動産会社や不動産投資家などから買い取り代金を受け取り、そのあとは賃貸として住み続ける仕組みのことです。

所有から賃貸へと変わるだけのため、同じ家に住み続けられます。

そのため引越しの必要がなく、ライフスタイルを変えずにこれまで通りの生活が送れることが最大のメリットです。

 

リースバックの利用者が増えている理由

以下のグラフは、2020年に国土交通省住宅局が公開した社会資本整備審議会の資料の一部です。

2016年から2018年の3年にかけ、リースバックの取引件数が増加していることがわかります。

国土交通省「社会資本整備審議会住宅宅地分科会中間とりまとめ案(たたき台)

引用:国土交通省「社会資本整備審議会住宅宅地分科会 中間とりまとめ案(たたき台)

 

国土交通省によれば、持ち家比率の高い世代の高齢化によってニースが拡大しているようです。

近年の日本は人生100年時代に突入し、老後30年で約2,000万円が不足するという「老後2,000万円問題」が注目されています。

そのための資金調達として、リースバックが選ばれているのでしょう。

 

また、2020年には新型コロナが流行し、ボーナスカットや減給により生活が困難になった方もたくさんいました。

さらに物価の値上げが進んで生活が苦しくなることで、住宅ローンの支払いも困難になると考えられます。

そうすると住宅ローンを早く支払うためにリースバックをすることも考えられるため、今後も取引件数は増加することでしょう。

 

リースバックをした場合は何年住める?

リースバックをした直後は、普通借家契約と定期借家契約が選べます。

この2つはどちらも賃貸として住むための契約なのですが、住める年数が異なるため注意して契約してください。

 

普通借家契約の場合

普通借家契約とは一般的な賃貸住宅でみられる契約形態です。

賃貸契約に期間は設けられているものの、満了時に更新すれば引き続き住み続けられます。

貸主側から正当な理由なく更新を拒否することはできないため、契約を更新すれば住み続けられることが最大の特徴です。

 

定期借家契約の場合

定期借家契約は、更新を前提としない契約形態です。

普通借家契約と異なり、契約期間は2~3年が一般的で貸主側が更新を拒否することができます。

そのため、長く住み続けたい方には向いていません。

 

リースバック物件に長く住み続けるためには

引越しには費用がかかり、ライフスタイルも変わるためなるべくしたくはないものです。

そこで、「リースバックをした家に長く住み続けるにはどうしたらよいの?」の質問にお答えします。

 

普通借家契約を結ぶ

賃貸として長く住み続けるには、普通借家契約がおすすめです。

更新すればずっと住み続けられます。

なお、契約満了までに解約すると違約金がかかる点に注意しましょう。

ずっと住み続けるのであれば違約金を心配する必要はないかもしれませんが、子どもの独立や介護などを機に家を建て替えるケースも少なくありません。

こうしたライフステージの変化も視野に入れ、どんな契約をするか考えておきましょう。

 

再契約を前提として定期借家契約を結ぶ

定期借家契約であっても、再契約を前提として契約すれば更新が可能です。

リースバックした際の契約が定期借家契約であっても、再契約を前提として契約できるか確認したうえで契約しましょう。

 

物件を買い戻す

リースバックの契約時に、賃貸借契約書とともに「再売買の予約契約書」を締結していれば、将来買い戻せる可能性があります。

「やっぱり自分の財産として所有したい」と思っている方は、リースバック後に物件を買い戻すことも考えておくとよいでしょう。

なお、買い戻しの際は売却時の1.1~1.3倍程度の金額がかかる点に注意してください。

将来買い戻せる価格でなければ、実現できなくなります。

また、買い戻すまで家賃を滞納しないようにしましょう。

家賃を3ヶ月以上滞納すると退去を命じられてしまいます。

いったん退去すると買い戻しができなくなるため、買い戻ししたいのであれば絶対に家賃を滞納してはいけません。

 

まとめ

「家をリースバックしたら何年住めるの?」の質問にお答えしました。

リースバック後に定期借家契約を結べば2~3年、普通借家契約を結んだときは更新すればすっと住み続けられます。

定期借家契約であっても条件次第では住み続けられますが、できるだけ長く住み続けたい場合は普通借家契約がおすすめです。

 

もし、普通借家契約以外で長く住み続けたい場合は、再契約を前提として定期借家契約を結ぶか、買い戻しを検討しましょう。

再契約を前提とした定期借家契約を結ぶ場合は契約内容をしっかりと確認し、買い戻しをする際は支払い可能かよく考えてください。

また、家賃を3ヶ月以上滞納すると退去が命ぜられ、買戻しができなくなる点にも注意しましょう。

 

「全国任意売却支援相談室(千里コンサルティングオフィス)株式会社」は、売却実績1,500件、成功率95%の任意売却を扱うコンサルティング会社です。

リースバックや不動産の売却についてお困りの方は、「全国任意売却支援相談室(千里コンサルティングオフィス)株式会社」まで、お気軽にご相談ください。

 

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