病気やケガで働くことが出来なくなるという事態は誰にでも起こり得ます。
今回の記事では、万が一、自分の身にそういう事態が起こったとき、どうすればいいか対処法や確認してほしいことを7つ紹介します。
①疾病保証付きの住宅ローンか確認
まずは、住宅ローンを借りたときに、『団体信用生命保険』(団信、団信保険)に加入しているかどうか確認してください。
住宅ローンを借りるときに、同時に加入するのが一般的ですので、加入している可能性が高いです。
この団信は、住宅ローンを借りた人が返済期間の途中で亡くなったり、高度な障害を負って支払いが不可能な状態に陥った場合、保険金でローンを完済できるというものです。
また、団信にはいくつかの種類があります。
代表的なものとして、①通常の団体信用生命保険、②三大疾病保障付きの団体信用生命保険、③八大疾病保障付きの団体信用生命保険などがあります。
簡単に説明すると、
①は加入者が『死亡・高度障害状態』のとき住宅ローンを肩代わりしてくれる保険です。
②は、①に加えて『三大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)』になった場合も住宅ローンが完済されるものです。
③は、①に加えて『三大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)』+『五疾患(糖尿病、高血圧性疾患、肝硬変、慢性膵炎、慢性腎臓病)』になった場合も住宅ローンが完済されるものです。
※②、③に関しては支払い条件の三大疾病、五疾患で『所定の状態』が異なりますので、金融機関に確認してください。
②疾病保証付きの住宅ローンか確認
次に、利用している住宅ローンが疾病保証付きかどうか確認してください。
団信以外にも、実は住宅ローン自体に疾病保証がついている場合もあります。
住宅ローンの金利に保険料を上乗せして払っているはずなので、条件を確認してしっかり請求したいですね。
③住宅ローン返済支援保険に加入しているか確認
『住宅ローン返済支援保険』は、一定日数以上働けない状態になったら支払われるものです。
一般的には、銀行を通じて損害保険会社に申し込んでいることが多いので確認してみましょう。
また、支払いの条件も確認してください。
何日以上働けなくなったとき、最大で何年間住宅ローンの返済をしてくれるのかがとても重要です。
④労災保険を活用できるか確認
業務上や通勤上で病気になったり、怪我をした場合は労災保険という社会保険を活用できます。
労災保険が使えれば、収入の80%が保証されます。
これは最長18ヶ月支払われますので、ひとまずの収入は確保できます。
⑤傷病手当金を活用できるか確認
就業中や勤務中以外で病気になったり、怪我をした場合、労災保険は適用されません。
(就業中に仕事と関係ない行為を行ったせいで病気・怪我を負った場合も適用外)
そういう場合は、『協会けんぽ・組合健保』の健康保険に加入しているか確認してください。
加入していれば、傷病手当金を活用でます。
傷病手当金は、休業前の給与の『2/3』が最長18ヶ月補償されるというものです。
支給要件は、『病気や怪我で就業できない日が連続3日以上続いたとき』というものですので、労災保険より申請が簡単に通ります。
これには医師の診断が必要ですので、必ず診察を受けるようにしてください。
⑥金融機関に『リスケ』をお願いする
病気になったり、怪我をした場合、休業したり、仕事を減らしたりせざるを得ない場合がほとんどです。
そのせいで一時的に収入が減り、それまでと同額の返済が厳しくなることもあると思います。
そういった場合、いわゆる『リスケ』をして返済を猶予してもらったり、融資期間を延長してもらったりということができるかもしれません。
猶予後の返済見通しが立っている方は、リスケができる可能性がありますので金融機関に申し込んでみましょう。
※リスケ…『リスケジュール』のこと。返済を猶予してもらう、融資期間を延長してもらうなど、返済条件を変更してもらうこと
⑦『障害年金』が受けられるかどうか確認
どんな病気や怪我かによって、障害の程度(等級)が変わってきますので確認してください。
もし、条件を満たして障害年金を受けられれば、収入を確保することができます。
まとめ:休職中の住宅ローン返済ができない場合はどうする?対処法について
病気になったり、怪我をしたりすると、悲観的になりがちですが、まず自身や家族の生活のことを考えて収入を確保しましょう。
そして、自身の身体に向き合う時間を作ってください。
この記事の監修者情報
- 監修者
- 斎藤 善徳(さいとう よしのり)
- 不動産業界歴
- 約20年
- 担当した任意売却数
- 200件以上
- 保持資格
- 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
- 著書
- 運営会社:
- 千里コンサルティング株式会社
- 本社オフィス:
- 〒534-0021 大阪市都島区都島本通4-22-4 2階
- 電話番号:
- 06-6180-9111 FAX:06-6180-9177
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