今回の記事では、前回、前々回に引き続き、ポイントを挙げた上で、住宅ローンを払えなくて困った人の実例をご覧いただきます。
これから住宅ローンを借りる方の参考になれば、と思います。
予算を超えて高額なローンを借り入れる
住宅を購入する際、ハウスメーカーの方から勧められるままに銀行と契約することがあると思います。
その際、高額貸付が可能な方には、銀行はできる限りの融資を行ないたいと考えます。
銀行としては最大限のローンを組んでもらえれば、最大限のリターンがあるので、業務としては当然です。
たとえば、
『頭金不要でローンを組めます』
『お申し出いただいたよりも多い金額でローンを組めます』
など、銀行側から提案があるかもしれません。
ここで、予算をオーバーして借りてしまうと、当然ですが、返済額が想定より大きなものになります。
ですので、返済できる金額、予算を最初に決めておき、それ以上は借り入れないようにしましょう。
住宅ローン地獄の実例⑤
30歳で結婚するのを機に、3,100万円の住宅を購入しようと思い立った男性。
用意していたのは250万円でした。
しかし、銀行からは頭金なしのフルローンでも可能だということを聞き、思い切ってフルローンを組むことに。
保険や印紙代、税金(固定資産税など)、引っ越し代金などを支払って手元に残ったのは、150万円ほど。
それも家具や家電を買い替えるために、全て使い、貯金はなくなりました。
しかし、その当時の想定より早く子どもができ、想定外の教育資金がかかることに。
更に、ご自身が思っていたほど給料が上がらないという現実を突きつけられます。
それでも生活が苦しくなって以降も何とか数年は持ちこたえたのですが、結局、家を手放さざるを得ないことになりました。
金利のことを知らない、興味がない
前項と同じく、金融機関から勧められるままに契約した場合の話です。
もしかしたら、他の金融機関より金利が高い可能性があります。
不動産業者やハウスメーカーの方から、特定の金融機関を勧められた場合、気をつけるようにしてください。
必ずしも、よそより金利が高いと断言はできませんが、その可能性は大いにあります。
不動産業者が代りに手続きを行ってくれることもあるので、思わず任せてしまいがちですが、しっかり他の金融機関と比べるようにしてください。
また、変動金利の場合も気をつけてください。
後から金利が上昇し、月の返済額が想定以上のものになってからではどうしようもできません。
しっかりと返済シミュレーションをしてから、借りるようにしましょう。
ファイナンシャルプランナーなどのプロに頼るというのも一つの手かもしれません。
住宅ローン地獄の実例⑥
住宅ローンを借りたときは、会社の同期で最も出世が早く、昇給も順調だった30代男性。
しかし、その後、会社の業績が悪くなり、思っていたように給料が上がらなくなります。
更に、ボーナスカットの憂き目に遭うことに。
ギリギリの生活が一年以上続き、どうしようもならなくなったところで、ファイナンシャルプランナーに頼りました。
通信費や無駄な娯楽費を削るなど様々な節約案を提案されましたが、最も大きかったのは住宅ローンの借り換えでした。
変動金利に比べてリスクが少ないということを知人から聞いて、全期間固定金利型で借りていました。
しかし、ファイナンシャルプランナーが別の金融機関の全期間固定金利型と比べたところ、1.3%も高かったそうです。
すぐに借り換えをし、月に2万円弱、総支払額も約670万円の削減に成功し、なんとか事なきを得たそうです。
最後に
繰り返しになりますが、銀行をはじめとした金融機関はお金を貸すことが仕事です。
ですので、できるだけ多くの融資ができるような提案をすることがあります。
しかし、それに乗ってしまって身の丈に合わない、もしくは損をするような住宅ローンを組むと後で困ることになります。
住宅は大きな買い物ですし、全体の返済額で数百万円の違いが出てくることもありますので、気をつけてください。
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