住宅ローン破綻は、所得の多い少ないに関係なく、ローンを組んだら誰にでも起こり得ます。
「収入が多いから大丈夫」と思っていても、思わぬことが原因で返済できなくなるケースもあるため、油断は禁物です。
では、どのようなことが原因で住宅ローン破綻をしてしまうのでしょうか?
この記事では、住宅ローン破綻への不安を減らすために、住宅ローン破綻の原因と対策を解説します。
「夢のマイホームは欲しいけれど返済できるだろうか」と不安な方は、ぜひ参考にしてください。
住宅ローン破綻とは?
住宅ローン破綻とは、住宅ローンの支払いが滞り家計が破綻する状況のことです。
最終的に住宅を売却する人がほとんどでしょう。
たとえ売却しても返済金が残っていれば支払いが継続するケースもあります。
さらに、住宅を売却した後の返済も困難になれば、自己破産せざるを得ないこともあります。
自己破産すると信用情報に傷がつき、一定期間ローンやクレジットカードの契約ができなくなってしまうため、なるべく避けたいものです。
住宅ローン破綻する原因
住宅ローン破綻は、住宅ローンを組んだ人なら誰にでも起こる可能性があります。
原因はさまざまですが、その中でも多い原因についてご紹介します。
ボーナスを想定している
ボーナスが発生することを想定して返済している場合、何らかの理由でボーナスがカットされたりボーナス自体がなくなったりした際に返済が困難となります。
例えば勤め先の会社が倒産した、業績が悪化した、などです。
2020年に新型コロナウイルス感染症が流行した際は、多くの会社の業績が悪化し、ボーナスのカットや減給が実施されました。
このときに住宅ローンの返済が困難になった人も多く、内閣府特命担当大臣によって「新型コロナウイルス感染症の影響拡大を踏まえた事業者の資金繰り支援について(要請)」が出されたのです。
病気やケガの備えをしていない
ローンを組んだ時点で健康であっても、将来病気やケガで収入が激減し、住宅ローンが支払えなくなってしまうことも珍しくありません。
定期的に健康診断を受けていても、初期症状の自覚なく急に体調が悪化して病気になることもあります。
そうした将来に備え、終身保険や医療保険などに加入していれば、万が一病気やケガで働けなくなっても安心です。
定年後も返済が続く計画を立てている
住宅ローンは30~35年が一般的ですが、最長50年借り入れできる住宅ローンもあります。
高額な住宅を購入するために40~50年ローンを設定する人もいますが、定年後も働かなければ返済できない計算です。
「自分は体力に自信があるから平気だ!」と思っていても、定年後も現役と同じように働けるとは限りません。
正社員ではなく嘱託になれば収入も減少するため、ローンの返済が滞ってしまうケースがあります。
住宅ローン破綻しないための対策
誰にでも可能性がある住宅ローン破綻ですが、綿密に対策すれば返済可能な計画を立てることができます。
では、どのような対策を立てればよいのでしょうか?
住宅ローン破綻しないための、具体的な対策を3つご紹介します。
ライフプランニングシートを作成する
ライフプランニングシートとは、将来のお金の流れを表にしたものです。
個々のライフプランに応じ、学費や介護にどれだけの費用がかかるか想定します。
ライフプランニングシートを作成すれば、住宅ローンの返済にあてられる金額をある程度絞れるため、無理のない返済計画を立てることが可能です。
ライフプランニングシートのひな形は、無料でダウンロードできます。
インターネットで「ライフプランニングシート 無料」や「ライフプランニングシート Excel」と検索して入手してください。
ボーナスやパートナーの収入を想定して組まない
ボーナスや配偶者の収入など、絶対に確保できるとはいえない収入を返済計画に組み込まないことも重要です。
世界情勢や会社の業績によって給料とボーナスに影響が出るほか、女性は妊娠・出産のときに収入が減る場合もあります。
そのため、将来的に起こりうる出来事も想定してローンを組むとよいでしょう。
退職金や年金での支払いを計画に入れない
定年した後も返済する計画を立てている人もいます。
給料はもちろん、退職金や年金での返済を想定しているケースがありますが、退職金や年金が必ずもらえるとは限りません。
会社の業績悪化で退職金が減り、財源が確保できず現在と同じ年金が受給できない可能性もあります。
定年後に充実したセカンドライフを送りたいと考えているのであれば、定年後に使えるお金を貯めておくのがベターです。
そのため、住宅ローンの返済は定年退職までに完済できるよう計画を立てることが重要といえるでしょう。
まとめ
住宅ローン破綻の原因と対策をご紹介しました。
住宅ローン破綻の原因として多いのは「ボーナスを想定している」「病気やケガの備えをしていない」「定年後もローン返済が続く計画を立てている」の3つです。
そのため、万が一を考慮した返済計画を立てることが重要です。
「公務員だから安定している」「大企業に就職したから大丈夫」と思い、ボーナスなどをあてにした返済計画を立てる人もいるかもしれません。
しかし、それは間違いです。
新型コロナウイルス感染症による民間企業の減給やボーナスカットに合わせ、国家公務員のボーナスは2020年、2021年と引き下げられました。
公務員といえば安定したイメージがありますが「絶対」ではありません。
大企業に就職できたとしてもそれは変わらないため、万が一を考慮した返済計画を立てることが重要です。
もし住宅ローン破綻した場合は、任意売却をおすすめします。
任意売却とは債権者の了承を得て、ローンが残っている住宅を売却することです。
自分の意志で売却できるほか、市場価格に近い金額での売却が期待できます。
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