住宅ローンが払えなくなった人の体験談を見てみると、リストラや体調不良などの理由も挙げられます。
今までのように働けなくなったことが原因で、ローン返済ができなくなってしまうこともあるでしょう。
住宅ローンを滞納し続けると最終的には自宅が競売にかけられるため、そうなる前に任意売却を選択するのがおすすめです。
ただし、任意売却の前にもできることはあります。
家計の見直しやリスケ・借り換えなどによって状況を改善させられる可能性があるため、まずは今自分がどの段階なのかを確認し、できることを考えてみましょう。
また、本記事では、住宅ローンが払えなくなるとどうなるのかについてもご紹介します。
住宅ローン返済に不安をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
住宅ローンが払えない人の体験談
きちんと返済計画を立ててローンを組み、マイホームを購入した場合であっても、事情により住宅ローンが払えなくなる人はいらっしゃいます。
まずは、住宅ローンが払えなくなった人の体験談をいくつかご紹介します。
体験談1:会社をリストラされてローンの支払いが困難に
Aさんは恋人の妊娠を機に結婚し、マンションを購入した3カ月後に突然会社をリストラされました。
貯金は全て頭金にし、2,500万円のローンを組んでの買い物でした。
再就職先が決まったものの給料は以前の半分以下になり、ローンの支払いが困難になるまで時間はかからなかったそうです。
残債がほとんど丸ごと残っていたこともあり支払いは困難と判断し、競売にかけられる前に任意売却を決断されました。
体験談2:夫の浮気によるストレスで借金を繰り返すように
夫に浮気され、ストレスからネットショップでいらないものを買いあさるようになったBさん。
いつの間にか消費者ローンで借金を繰り返すようになり、ほとんど家に帰ってこなくなった夫がその事実に気づいたときには、住宅ローン以外の借金が700万円にまで増えていたそうです。
夫婦関係を解消し、家を任意売却することに。
ローンを組む際に連帯保証人になっていたBさんが残債の半分を支払うはずでしたが、離婚届への署名を条件に夫が支払いを引き受けてくれたということです。
体験談3:体調不良で仕事を続けられなくなり
Cさんは1人暮らし用のマンションを購入して5年目に、体調不良が原因でそれまでの仕事を続けられなくなりました。
健康保険や年金などの支払いを優先させるために、マンションの任意売却を決意。
任意売却後に残ったローンは月1万円ずつの返済が可能となり、健康状態も回復してきたとのことです。
【段階別】住宅ローンが払えないときに選択できる6つの対処法
住宅ローンが払えないときに選択できる対処法を、段階ごとにご紹介します。
家計の見直し
「住宅ローンを払えているけれど負担が大きい」という段階ならば、家計を見直すことで改善される可能性があります。
まずは、家計の現状を把握し、無駄な支出はないか、節約できる部分がないか探してみましょう。
特に、光熱費や通信費・保険料などの固定費は節約効果が大きく、その先も効果が続きます。
リスケジュール
住宅ローンの返済が厳しいと感じるようになってきた段階でできることの一つが、リスケジュールです。
リスケジュールとは「計画を変更する」「予定を組みなおす」ことを意味します。
融資を受けている金融機関に、借入期間の延長や返済額の一定期間減額・ボーナス返済分の見直しなどができないか相談してみましょう。
借り換え
家計の見直しやリスケではその場しのぎにしかならない場合は、ローンの借り換えも検討しましょう。
今より金利の低いローンに借り換えることで、毎月の返済額を抑えられます。
ただし、借り換えには既存ローンの繰上返済手数料や新規ローンの保証料など、数十万円単位の費用が発生します。
ローンの残高が1,000万円以上もしくは残存期間が10年以上あったり、借り換えの前後で金利に1%以上の差が出たりする場合に、おすすめの方法です。
住宅ローンの借り換え方法や注意点などはこちらの記事でもご紹介しているため、参考にしてください。
「住宅ローンの毎月の支払額を減額させる方法と交渉のポイント」
任意売却
住宅ローンを滞納し続けると、最終的に自宅が競売にかけられることになってしまいます。
競売を回避するためには、債権者である金融機関の合意を得て自宅を売却する「任意売却」を選択するのがおすすめです。
任意売却であれば、自宅を売却しても住宅ローンを完済できないオーバーローン状態であっても売却が可能です。
任意売却後もローンの支払いは続きますが、分割での支払いに応じてもらえるケースもあるため、メリットは大きいでしょう。
任意売却についてはこちらの記事もご覧ください。
リースバックの活用
住宅ローンが払えなくなって自宅を売却する必要があっても、リースバックを活用すればそのまま住み続けることは可能です。
リースバックとは、売却した家を賃貸物件として借り、家賃を払うことで住み続けられる制度のことをいいます。
住宅ローンの残債があっても条件を満たせば利用できるため、検討してみてはいかがでしょうか。
リースバックの仕組みや長く住む方法などは、こちらの記事でご紹介しています。
「家をリースバックすると何年住める?長く住むための方法を解説」
自己破産
住宅ローンが払えなくなったときの最終手段が、自己破産です。
裁判所に自己破産の申し立てをすれば全ての債務の返済が免除されるため、住宅ローンも払わなくてよくなります。
ただし、生活に必要な最低限のもの以外は財産を失うことになり、持ち家も手放さないといけません。
そのほかにも、ブラックリストに載るためローンやクレジットカードを利用できなくなることや、連帯保証人に迷惑をかける恐れがあることなどもデメリットです。
任意売却と自己破産のタイミングについては、こちらの記事と動画をご覧ください。
住宅ローンが払えないとどうなるのか?
住宅ローンを滞納した状態が1年半ほど続くと、自宅が競売にかけられます。
競売にかけられるまではいくつか段階があるため、事前に確認しておきましょう。
まずは、滞納から1~3カ月で債権者から督促状が届き、それでも支払いをしなかった場合は住宅ローンの残債を一括返済するよう求められます。
さらに滞納を続けると、裁判所から「競売開始決定通知」が届き、競売が実施されるというのがおおまかな流れです。
競売によって落札されると、立ち退かなければなりません。
住宅ローンが払えなくなったときの立ち退きまでの流れは、こちらの記事でもご紹介しています。
「住宅ローンが払えない!滞納~立ち退きまでの流れ・6つの対処法を解説」
まとめ
住宅ローンを払えなくなる人の事情には、リストラや家庭の問題・健康面の問題などさまざまなものがあります。
滞納したまま放置してしまうと信用情報に傷がつくだけでなく、住んでいる家も手放すことになってしまいます。
家計の見直しや借り換えなどで対応できない場合は任意売却を選択する方法もあるため、手遅れになる前に信頼できる業者を選び、相談しましょう。
「全国任意売却支援相談室(千里コンサルティングオフィス)」では、任意売却のプロがアフターフォローまで全て親身になってサポートいたします。
任意売却を検討されている場合は、ぜひご相談ください。
任意売却業者選びの際には、こちらの動画も参考するとよいでしょう。
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