資産がよほど沢山ある人以外は、自宅を購入するために住宅ローンを組むと思います。
それなりに資産があって、不動産の一括購入が可能な人でも住宅ローンを組む方が多いようです。
これは、現金を減らしすぎると、何かあったときに困るので資産のバランスを考えて、ということです。
住宅ローンは一般的に、他の借金に比べて低金利だということも、そうする大きな要因であるようです。
ケース① 無計画な借り入れ
・これから給料が増えるだろう
・ボーナスも入れれば払えそうだ
・共働きしているから何とかなるだろう
という『希望的観測』で、借り入れプランを立てると、失敗するリスクが高まります。
会社に所属していたら、それなりに給料が増えるとは思います。
しかし、今お勤めの会社の業績が悪くなったら給料が思ったように増えなかったり、ボーナスが一部カットになったりということがあるかもしれません。
それだけならまだしも、リストラに遭うという可能性もゼロではありません。
そのとき、社会が景気後退側面に入っていたら、再就職が難しいということあり得る話です。
実例①
実際に、40代でリストラに遭った方の実例があります。
勤めていた会社で部長クラスの役職だった方は、それなりの高給取りだったのですが、生活が派手だったため貯金がほとんどありませんでした。
あるとき、業績不振に陥った会社が別の会社と合併することになり、待遇が悪くなるということで、その方は会社を辞められたそうです。
しかし、再就職先としてアテにしていた取引先の会社からは声がかからず、ようやく決まった仕事は前職の6割ほどの給料しかもらえなくなり、住宅ローンを滞納するようになります。
結果的に、自宅を売らざるを得ないという状況になりました。
ケース② リスクを無視した借り入れ計画
前項と近いのですが、こちらは場合によっては、より深刻な状況に陥ってしまうケースです。
住宅ローンを組むときに、『団体信用生命保険』には必ず入ることになっています。
これは『住宅ローン返済期間中に亡くなった場合、残債を保険金で支払う』というものです。
これに加えて、『3大疾病特約』というものをつけることができます。
3大疾病とは日本人がなりやすいという統計が出ている『ガン、心筋梗塞、脳卒中』です。
これらの病気になると、手術を受けなければならなかったり、長期の入院を強いられたりということが考えられます。
3大疾病特約をつけておくと、それらの病気になったとき、それ以降の残債は免除されます。(※)
ただし、その分、金利が上がるので、つけたくないという方もいます。
※3大疾病特約の免除条件については細かく決まっているので予めご確認ください
実例②
職場の健康診断で、体重を減らしなさいと指示された40代男性。
朝起きてから、ジョギングをする習慣を身につけようと一ヶ月ほど頑張ったそうです。
あるとき突然、ジョギング中に胸が苦しくなり、意識を失ってしまいます。
通りすがりの方が救急車を呼んでくれたおかげで、何とか命はとりとめました。
しかし、急性心筋梗塞のせいで心臓が一時的に止まっていたため、脳に障害が残り、仕事を続けられなくなりました。
3大疾病特約をつけていれば残債は免除されるはずだったのですが、金利が上がることを嫌ってつけていなかったそうです。
そのせいで、まだ25年残っていた住宅ローンの返済ができず、家を手放してしまうことになりました。
最後に
今回、紹介した二つのケースは、いずれも将来的な見通しについてのことでした。
『人生、何があるかわからない』とよく言われますが、『まさか自分が』と思ってからでは遅いので、ある程度はリスクを計算に入れておく必要があるということですね。
二つ目の3大疾病特約については、色々な金融機関に相談するとより有利な条件で契約を結べることもあります。
ご自身が納得いくまで調べて相談されることをおすすめします。
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