全国任意売却支援相談室、千里コンサルティングオフィスです。

住宅ローンの返済が難しくなった際、競売を回避する手段として「任意売却」を検討する方も多いでしょう。

そして、任意売却とは？どう進めるのか？どこに相談すれば？といったことを調べる中で、「任意売却取扱主任者」という資格を見かけて気になった方も多いのではないでしょうか。

一般的には、資格がある＝信頼できると思いがちですが、実はそうとは限りません。

本記事では、任意売却取扱主任者とはどのような資格か、資格の有無に惑わされないための注意点、そして本当に信頼できる業者の選び方についてわかりやすく解説します。

失敗しない任意売却の第一歩として、ぜひ参考にしてください。

任意売却取扱主任者とは？その役割と位置づけ

任意売却取扱主任者とは、任意売却に関する一定の知識を有することを示す民間資格です。

一般社団法人「全国住宅ローン救済・任意売却支援協会」が認定しており、住宅ローンの返済に困っている方の相談に対応できる人材を育成することを目的としています。

試験では、任意売却の基本知識や手続きの流れ、法律関係の知識などが問われますが、国家資格ではないため、不動産取引を行うための法的な効力があるわけではありません。

また、資格を保有していなければできない業務も存在しないのです。

そのため、任意売却の実績ある業者でも、この資格を持っていない（打ち出していない）場合も少なくありません。

さらに、任意売却の実務に必要な経験やスキルが備わっているかどうかを証明する資格でもないため、資格を持っていれば必ずしも優れた専門家とは限らない点に注意が必要です。

任意売却を検討している方の中には、「任意売却取扱主任者」の有無を信頼の基準と考える方もいますが、この資格だけに頼らず、実際の対応力や過去の実績を確認することが重要です。

「資格あり＝信頼できる業者」とは限らない理由

任意売却取扱主任者という資格は、任意売却に関する一定の知識があることを示すものではありますが、それだけで「信頼できる業者」であるとは限りません。

この資格は数日間の講習や独学での受験が可能であり、実際、受験者の約４割が合格しているというデータもあります。

また、実務経験が問われるわけではないので、資格を取得していても、実際の任意売却の現場での経験が浅い担当者も多く存在。

さらに、一部の業者では「任意売却取扱主任者の資格を持っているから安心です」といった宣伝文句を前面に出し、資格の有無だけで顧客の信頼を得ようとするケースもあります。

しかし、任意売却で最も重要なのは、債権者との交渉力や適切な売却先を見つける力、そして何よりも依頼者の立場に立った丁寧な対応です。

資格の有無よりも、実際の対応内容や相談時の印象、過去の実績などを総合的に見て判断することが、後悔しない業者選びにつながるでしょう。

こんな業者には注意！よくあるトラブル例

任意売却を検討している方の中には、精神的にも経済的にも追い詰められている状況にある方が少なくありません。

その不安につけ込むような悪質な業者も存在するため、業者選びには細心の注意が必要です。

たとえば、「任意売却100％成功」「必ず競売を止められます」といった断定的な表現で安心感を与えようとする業者には注意しましょう。

任意売却は債権者との交渉次第で結果が左右されるため、必ず成功するという保証はありません。

また、手数料や諸費用の説明が不透明だったり、契約を急かしたりするような業者も信頼しない方が良いでしょう。

不動産を早く手放したい心理につけ込み、自社での買い取りを強引に勧めてくるケースもあります。

さらに、「任意売却取扱主任者が対応します」とだけ謳い、実際の対応実績が不十分な場合もあるため、資格の有無に惑わされず、経験量や対応力で業者を見極めることが大切なのです。

信頼できる任意売却業者を見極めるポイント

信頼できる任意売却業者を選ぶためには、資格の有無よりも実績と対応力を重視することがポイント。

まず確認したいのは、過去にどのような任意売却の実績があるか、具体的な事例や対応件数を提示できるかどうかです。

また、相談時の対応にも注目しましょう。

親身になって話を聞き、依頼者の状況に合った解決策を丁寧に説明してくれるかが大きな判断材料となります。

シンプルに、人として相性が良いかどうか、話しやすいかどうか、といった基準で判断することも重要です。

なぜなら、任意売却はお金の問題であり、その先の人生に関わる大きな転換期となるできごとであり、返済や引越しなど、なにかとストレスが多くなります。

そうした時に密に連携を取り、一緒に進めていくパートナーとなる存在ですから、そこの気が合わないと余計にストレスを抱えかねません。

さらに、メリットだけでなく、任意売却のリスクやデメリットについても包み隠さず話してくれる業者は信頼できるでしょう。

手数料や費用の説明が明確であること、不明点に対して誠実に答えてくれるかどうかもチェックポイントです。

任意売却は不動産の売却に加え、債権者との交渉力も問われる繊細な手続き。

安易に「任意売却取扱主任者」の資格だけで判断せず、総合的に信頼できる業者を選ぶことが、後悔しない第一歩です。

まとめ

任意売却取扱主任者は任意売却に関する知識を示す民間資格ですが、資格の有無だけで業者の信頼性を判断するのは危険です。

中には資格を看板にしながら、経験や実績が乏しい業者も存在します。

甘い言葉や強引な勧誘には注意し、実績、対応の丁寧さ、費用説明の明確さなどを基準に業者を見極めることが大切です。

任意売却は人生に大きく関わる重要な手続き。

焦らず、信頼できるパートナーを選びましょう。

当社、全国任意売却支援相談室（千里コンサルティングオフィス）は、任意売却専門のプロフェッショナルとして、これまで1,500件以上の実績がございます。

また、それと同時に、住宅ローンをはじめとした返済に関することの専門家でもあります。

任意売却だけでなく、様々な選択肢を提示した上で最適な方法を探り、離婚後やローン返済後の新生活も安心してスタートできるよう、徹底的にお手伝いいたします。

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